2012年5月19日土曜日

3/4"インチビット

さて、道具に行き詰まりもあり、最近あまり進んでいません。
19mmの穴に3/4"ベンチドッグが入らないので、3/4"ビットを幾つか買いました。
1つはフォスナービット。オフコーポで売ってました。これは丸い軸なのでボール盤用です。もうひとつはDEWALT DW1587 6 Bit 3/8-Inch to 1-Inch Spade Drill Bit Assortment。注文して4日くらいだったかな?で来ました。スペードビットってほんとに削れるんでしょうか。こちらは六角軸なので、電動ドライバー用です。
まずラチェットドリル(ハンドドリル)で使うととても削れませんでした。ポジションも悪いかもしれません。ワークベンチに取り付けたベンチバイスに挟んだ木に開けようとしましたが、高いので体重がかけられずといった理由もあります。
ところが、電動ドライバに取り付けると、なかなかいい感じに穴を開けることができました。切削くずが細かく、目詰まりするようなことがありません。あぁそうか、スパイラルビットのように"目"がないのですね。ビットの径は測ると19.3mm位はあります。ところが、袋には3/4"/19mmと書いてあるのです。
フォスナービットのほうは測っても19.1mm。穴もほぼきっちり19.1mmの穴が開きます。この穴にJorgensenベンチドッグはきつくて入りませんでした。ベンチドッグのポスト径は実測19.1mmです。小数点以下2ケタ目で入らずとなるのでしょうか。説明にはThe 2" steel post fits in a 3/4" round hole. と書いてあるので、入ってほしかった.....。2個買って2個とも入らないのでダメなんでしょう。ちなみにAmazonの写真では黒(酸化皮膜鉄と思われ)ですが、来たのはユニクロめっき。めっき厚が0.1mmあれば0.2mm程度直径が大きくなるので、そのあたりの問題のような気がします。同じくJorgensenのホールドファストのほうは実測18.6mm程度。19mmでもがばがばです。Veritas Surface Clamp はスライドする構造で、19mmの穴でも入るので問題なし。インチの世界を理解するため道具を追加するもやむなしと購入してみましたが、やはり19mmと19.1mmの違いは無いわけではないのだけれど、3/4"穴用として3/4"きっちり(もしくは大きい?)スペックになっている商品がおかしいということが言えると思います。
なので、3/4"ベンチドッグを購入して19mmビットで開けた穴に入らない場合は堂々とクレームしましょう。私はしませんけど。

話はワークベンチに戻り、Chris師匠はベンチの脚をドローボアでジョイントするよう指導しております。その際ポンチのような道具ドローボアピンを使って穴の位置を確かめています。この道具をどうしたらよいか考えていました。ホームセンターで売っている千枚通しでは細すぎか、短いか。そこで5寸釘を買ってきました。テーパがついていないのが不安要素ですが、とりあえずこれで取っ手をつけてみようと思います。


 旋盤です。ロバートソービーのチゼルを参考に削ってみます。八角系の部分は1回目の試作品でいい加減な方法でトライし、散っていきましたので、2回目はもう丸のままで行くことにしました。

ハンドルにホゾ穴をあけて、5寸釘を通したパーツをくっつけて出来上がり。簡単です。


使えるかどうかは使ってみないと。それにしてもアバンギャルドな作業台です。この台はラウボが出来たら旋盤の台になる予定です。

2012年5月7日月曜日

4連休もワークベンチ



ワークベンチファンのみなさまお待たせしております(?)。あまり広げようという努力はしていませんので、何か妙ちくりんな検索にかかってお見えになる方はいらっしゃるようで、きっと読まずに出て行くひとも多いのでしょ。でも気にせず勝手に独りの世界で進めています。日本で本気でRouboを作った、作ろうと考えている人はいませんか?
ところで、連休後半は厚み出しと接着で終わりそうです。いや、削った削った。挽き割りの粗材で買ったのを一生懸命切って削ってしましたところ、32-33mmあった材厚は27-30mmまで落ちました。おがくずが45Lの袋5杯は出ました。表面だけ粗いならまだよいですが、弓なりに反っているとロスが大きくなります。脚は短かったので30mmくらいになりましたが、天板のほうは長いので反っている分ロスが大きくなりました。キャビネットなど厚みを決めて作る場合は考えどこです。

先日紹介した、プレススクリューですが、Jorgensenのものです。ところが、この道具は「プレス」器製作用ということなのでしょうか。上の写真のパッドの部分には何にもネジ穴がありません。
↓こちらでまさしく私が作ろうとしているWagon Viseについての製作記事が出ていましたが、
こちらの紳士は鍵穴状に板を加工して挟んでます。私も最初はそんなことを考えました。

9800円のドリルプレス(ボール盤)ですが、何の苦もなくネジ穴貫通できました。
そして、キュルッとネジで留めてしまいました。関係ありませんが、ドリルプレスはもう少し懐が深くて馬力が1.5か2くらいのがほしいです。二つあるときっと便利でしょうね。


ワゴンバイス用の駒です。ベアリングをスライダーにしてみることにしました。前出リンクの紳士は古風に木の凸凹でスライドですね。特にスムーズに動かなくてはいけないわけではないと思いますが、簡単に安くできる方法がいいですね。使ったベアリングはMonotaroでやけに安いので在庫しておいたものです。この駒の大きさですが、いまは両側0.5mmの隙間が空く計算で1mm小さくしています。リンクの紳士さんはほぼ隙間なくぴったりにしているようです。木の削りかすが詰まることになるので、入んないくらいぴったりか、スケールとかで掃除できるくらいそこそこの隙間がないといけないでしょう。しがしレールがあるとその上に溜まってしまいます。そういう意味でもベアリングはグッド。Chris著のワークベンチブックではEnglish ベンチのほうにワゴンバイスが紹介されています。ここではダウェル(ダボ)を使ってます。





 さて、この駒にベンチドッグの穴を開けますがこのベンチドッグの径は19.1mm(3/4")です。この0.1mmが侮れない差です。
実はドリルビットが19mmと20mmしかないのを忘れていました。






試しにハンドドリルで開けてみると、入るのです。






あれ、おかしいなと電動ドリルで開けてみると、入りません。ここで悩みました。全部をハンドドリルで巧い事(へたくそに)やるか?Amazonに3/4"入りスペードビットセットを発注しました。他に買うものないか、思いつきませんでしたが、ベンチクッキーを足して送料$12.94。オフコーポレーションで3/4"のブラッドポイントビットは売ってますが、6千円ではね。ところで、スペードビットってうまいこと削れるのでしょうか。Amazonリビューは5点連発なので、大丈夫でしょう。
DeWALTはプレーナーがウチでがんばっているので好きです。


次に加工したのは脚のテノンを入れるモーティスの部分です。Chris師匠はテノンは4枚の板の内側2枚ををずらしてテノンにしていることを巧いやりかただよと著書で紹介しています。ですがモーティスのほうはドリルで掘ってからチゼルで整える普通のやり方を紹介していました。私はモーティスもちょっと省エネでやってみようかと思います。上の写真は天板の2枚目と3枚目を接ぎあわせたもの。これをテーブルソーで目一杯カットします。



2-1/8"の深さまでカットしたいですが、まずは両端。ほぼ垂直に切れました。


何度か切って、さらに届かない深さは手のこで、

 と思いましたけど、丸のこで切ってしまいました。20mm幅くらいしか切りかいてませんが、





バンドソーの刃が入る分だけってわけです。シュッとカットしてごみも少なく。



試しに合わせるときつかったのでテーブルソーで0.2,3mmくらいを削いで残りはチゼル(のみ)で。もう一度合わせると巧く入りました。この調整ができるのがこのやり方の一番のメリットだと思います。 そして、手前に2mmくらい出てますがここにも接ぎ合わせの4枚目が来ます。写真撮ってませんがトリマーで2mm掘り下げました。というわけで比較的楽にまっすぐのモーティス(ほぞ穴)ができて、よかったなというわけです。これを4つです。
正直大きいのでボール盤にはまったくのりませんし、最後の調整をチゼルでガンガンやるとぐだぐだになるので、へたれはこんなやり方がいいです。
ちなみにこの床柱みたいなやつの重さを量ると13.8kgありました。4枚です。21枚になると...70kgくらい。思ったより軽い?ですかね。出来上がりは150kgくらいでしょうか。


真ん中にほぞができています。
クレマチスマルチブルー
木ばっかりなので、最後にお花。